ATLASSIAN が Starter License の販売を開始しました。この Starter License による売り上げは、Room to Read に全額寄付されます。前回のキャンペーンは期間限定でしたが、この Starter License の販売に期限はありません。いつでも購入可能です。
Starter License が適用される製品は、以下の通りです。
- JIRA (10 ユーザ) … バグトラッキングシステム
- Confluence (10 ユーザ) … エンタープライズ Wiki システム
- GreenHopper (10 ユーザ) … プロジェクト管理システム
- Bamboo (10 ユーザ) … 継続的インテグレーションサーバ
- FishEye (10 コミッタ、5 リポジトリ) … リポジトリ管理システム
- Crowd (50 ユーザ) … シングルサインオンシステム
価格は、それぞれ $10 (JIRA と Confluence は**日本円 (1,000円)** でも購入できます) で、一年間の保守契約付き(新しいバージョンが出れば、1年間無料でアップデートできます。もちろんサポートもあります)。保守契約は、年 $10 (または 1,000円) で延長することが可能です。一度に最大 3年間延長することができますし、もちろんその後も、年 $10 (または 1,000円)で延長していけます。
各製品の特徴は以下の通り。
JIRA
バグ、問題管理システムです。エンタープライズ用途に開発されているだけあって、至れり尽くせりの機能満載です。ワークフローも独自に定義することが出来、これひとつで問題管理を集中的に取り扱うことができます。Trac や Bugzilla の煩雑さに悩まされているなら、ぜひとも導入すべきです。豊富な機能が実にシンプルなインターフェースで統合されており、操作に悩むことはありません。Excel で管理すれば充分? 何を言ってるんです! Excel は所詮 Excel ですよ! 比較になりません。Starter License は、法人であっても全社的に導入する必要はなく、企業内の小規模プロジェクトで使えますから、まずはお試しを!
Confluence
エンタープライズ Wiki の名に恥じません。Wiki ごとに異なるへんてこなタグを覚える必要もありません。WYSWYG でページをサクサク追加、編集することができ、情報共有が簡単に行えます。うちは、Share Point 使ってるから? あんなマシンパワーを浪費する重いシステムのどこがいいんですか? Office コネクタだってちゃんと用意されてますよ? 論より証拠、まず触って下さい!
GreenHopper
Project 2007 を使ってる? いやいや、いかに Project Server を導入したとしても、アーキテクチャがもう時代遅れでしょう。マネージャーがプロジェクト管理をトップダウンで支配していた時代はもう過去のことです。時代は、アジャイル開発ですよ。誰もが自由にアクセスし、リアルタイムに確認、更新ができる管理システムが必要なんです。GreenHopper の扱いやすさは、課題をカード化し、任意に整理することができたり、JIRA のワークフローと簡単に統合できたり、プランニングボードで課題やスケジュールを一望できたり(その上、ドラッグ & ドロップで変更が可能だったり)、進捗をワンクリックでグラフ化できたりするところにあるんです。旧式のツールでちまちま後追い管理をやってつじつま合わせをしている場合じゃありませんよ!
Bamboo
テストやそのフィードバックが大変でとお嘆きのあなた。一度、Bamboo を試してみるべきです。Amazon EC2 のインスタンスを統合可能で、ビルド、テスト、結果通知はもとよりデプロイまでの一連の作業を自動化してくれます。Eclipse や IntelliJ IDEA からの操作を可能とするプラグインが用意されていますので、コーディングからテスト、検証、デプロイまでシームレスに行うことができるだけでなく、単調なテストをぽちぽちと手作業で行い、エヴィデンスを収集し…などという面倒くさい工程にプログラマが張り付いている必要はもうありません。プログラマはプログラミングに集中し、検証はボタンひとつで Bamboo にお任せ! もうそんな時代なんですよ!
FishEye
ソースのリポジトリ管理は常に悩みどころです。もちろん、Windows、Mac OS X、Linux などそれぞれに優れたツールはありますが、じゃあ誰がいつどんな更新を行い、プロジェクトがどんな状態で、バグがどれだけ解消されたか一覧し、その上ソースレビューまでできるかとなると…難しいところです。でも FishEye がそんな悩みをクリアに解決してくれます。JIRA と統合された簡潔なインターフェースはそんな面倒ごとを一手に引き受けてくれます。対応するリポジトリ管理ツールも、CVS、Subversion、Git、Perforce とお好み次第ですし、ソースブラウズだって、多種多様な言語に対応しています。チームにひとつ、ぜひどうぞ!
Crowd
便利なシステムをあれこれ導入するのはいいけれども、ユーザ管理が煩雑になるから…と躊躇しているのであれば、Crowd ひとつで万事解決です。ATLASSIAN のこのシングルサインオンツールは、JIRA、Confluence、GreenHopper、Bamboo、FishEye といった ATLASSIAN の各種システムはもとより、Google Apps や OpenID も統合した文字通りのシングルサインオンを実現してくれます。Active Directory サーバや OpenLDAP サーバを統合することもできますので、既存のユーザ管理を活かしたままシングルサインオンを実現できます。もちろん、Crowd でユーザを一元的に管理することもできますし、自社開発のアプリケーションも、用意された API を使って対応させることができます。覚えておくべきパスワードはこれひとつ! を実現する心強いシステムです!
いかがでしょうか。開発者ならぜひ使ってみたいこれらのシステムが、学生の小遣い程度で購入できるんですよ。一度に全部導入する必要もありません。じっくり腰を据えてご検討下さい! 私? もちろん購入しましたよ。:)